店舗ビジネスするなら今後はグーグルMEOとインスタグラム。既存ポータルサイトから乗り換えるべき6つの理由

MEO(ローカルSEO)対策
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インスタグラムは”今の流行り”だと勘違いしていませんか? “MEO”対策に全力を注いでいますか?MEOによってこれから店舗ビジネスの集客ががらりと変わるにもかかわらず、焦っている経営者が少ないと感じています。

to Cの実店舗ビジネス(美容室、飲食店、整体など)に限定して言えば、インスタグラムと”MEO”対策だけで十分。僕の飲食店経営の例も用いつつ、理由を紐解いていきます。

ライター : 犬塚 健斗

20代はシェフとして修行。その後、IT大国インドに渡ってプログラミングを学び、帰国後スタンドオンを開業。インバウンドとMEO対策のコンサルティング事業を手掛ける。また自ら飲食店経営を経営し、MEO対策を実践した結果4ヶ月で連日満席の繁盛店に成長。飲食店では考えられない利益率38.1%の経営を実現してきた。その他、フォトグラファーとしても活躍している。

MEOというワードを聴き慣れない方のためにはじめに補足しておくと、”MEO対策”や”MEM” と聞いたら、「地図アプリで上位表示されるための努力」と読み替えましょう。
正しくはMEOとはMap Engine Optimizationの頭文字をとっており、地図の(Map)検索エンジン(Engine)最適化(Optimization)のことです。MEMは「MapエンジンMarketing」ですね

実店舗ビジネスの現状:ポータルサイトの経費が高い

現在、実店舗ビジネスの集客は、ポータルサイト(まとめ比較サイト)が大きな役割を果たしています。

業界別ポータルサイト例

  • 飲食業界:食べログ, Retty
  • 美容業界:HOTPEPPER beauty
  • 体験型アクティビティ: Tripadvisor, アクティビティジャパン

しかしこれらのサイトは掲載料や、予約成立料が高くビジネス提供側のみなさんの利益を下げます。ビジネス側も黙ってはいられないため、予めこれらの手数料を計算した上での料金設定することに繋がります。結果としてお客様へのサービス提供料金にしわ寄せがいくのです。

これらの中間に介在するポータルサイトの費用を完全に無料にし、お客様にとって本当に価値のある情報を提供するのが、インスタグラムやGoogleマップの完成させようとしている世界です。

インスタグラムとGoogleマップ(MEO)が店舗ビジネスの集客にとって重要になる理由

インスタグラムとGoogleマップは、既存のポータルサイトに替わり今後、確実に集客の中心になっていきます。(ただし誤解のないように訂正すると、現時点の集客効果はまだまだポータルサイトには敵いません)。なぜインスタグラムとGoogleマップが今後伸びると断言できるのでしょうか。

6つの根拠

  • 予約機能、購買機能が新登場
  • 超・便利な機能が追加されてユーザー層が拡大する
  • Appleマップの本格参入に刺激され、Googleマップの進化が加速
  • 元々、来店行動に直結しやすい媒体
  • 資本力勝負の土俵から脱却できる
  • ポータルサイトより上位表示される

それではいつずつみていきましょう。

1.予約機能、購買機能が新登場

Googleマップの予約機能や、インスタグラムの購買機能が非常に重要です。従来はインスタグラムやGoogleマップは単に情報を検索するためのツールでしかありませんでした。

しかしポータルサイトのように比較が簡単になり、直接予約や直接購入の機能まで登場し、ポータルサイトより便利になろうと進化を繰り返しています。検索するお客様は便利な方に流れるため、中間に入っているポータルサイトの必要性はどんどん希薄になります

現実
お客様は美容室をインスタグラムで発見はしていたけれど、インスタグラムに予約機能がないから、(再度Googleで検索し直し)HOT PEPPER beauty経由で予約してきた

よくある勘違い
「お客様はみんなHOT PEPPER beautyで見つけて、HOT PEPPER beautyで予約してくるから、やめられない」

解決策
自社ホームページの予約機能を充実させたり、Googleマップでの表示順位をあげれば集客も予約も無料で実現できる。

2. 超・便利な機能が追加されてユーザー層が拡大する

予約機能に限らず、インスタグラムとGoogleマップがの機能はすごいスピードで拡張します。例を挙げると、Googleマップで電車混雑状況がリアルタイムで把握できるようになったり、タクシー配車ができるようになります。また近い将来、自動運転とも連動して機能する予定です。

インスタグラムとGoogleマップが進化して便利になれば便利になるほどユーザーの数が増え、あなたのビジネスの見込み客が勝手に増えていくのです。実際のところ50,60代のインスタグラムユーザーがここ数年で急増中。ユーザー数は3,300万人を突破しました。

3.Appleマップの本格参入に刺激され、Googleマップの進化が加速

現在、地図アプリと言えばGoogle Mapsがダントツですが、Apple社が本格的にMap分野に力を入れており、アップデートを繰り返しています。世界を牽引するApple社がGoogle社を刺激すれば、新機能のアップデートはさらに加速するでしょう。
気になる方向け参考(外部サイト) https://japanese.engadget.com/apple-map-093002367.html

4. 元々、来店行動に直結しやすい媒体

Googleマップで店を検索するユーザーは「今からどの店に行こうかな」と悩んでいるユーザーです。言い換えると、これから店に行くこと自体は決定していて、あとはどの店を選ぶか判断するためにアプリを使用している状態なのです。(※インスタグラムは情報収集しているだけの日和見客が多い

仮に閲覧数が少なくとも、来店に繋がる確率が高ければ集客としては問題ありません。

上は僕の経営する飲食店のデータですが、1日あたりたったの20人しかアクセスしていません。しかし閲覧した20人のうちほぼ全てが来店しているおかげで連日満席を実現できています。

20人のうち15人が来店し、平均2人ずつお連れ様がいるとすれば
15組 × 3人 = 45人
客単価が4,000円で
45 × 4,000 = 18万円

1日あたり18万円の売上を、Googleマップだけで作り上げている単純計算できます。

5. 資本力勝負でないため良質な情報が手に入る

課金すればするほど上位表示されるHOT PEPPER beautyは資本力の勝負です。資本力ある大手が勝つ仕組みに、わざわざ中小企業が乗っかかっているのが現状です。

しかしグーグルMEOとインスタグラムは無料で、店から自由に情報発信ができます。課金されただけのありきたりな情報にお客様も飽き飽きしていますから、インスタグラムやGoogleマップでありのままの情報を露出していくことで、よりお客様にとっても価値ある情報が届けられます。結果としてポータルサイトから人が離れるのです。

6.ポータルサイトより上位表示される

Googleで位置情報をオンにして「梅田 居酒屋」など検索してみると、検索結果のトップにGoogleマップが表示されます。ポータルサイトやまとめサイトはその後です。つまりインターネットの世界をGoogleが管理している以上、Googleマップは避けては通れない課題なのです。

 

以上6点の理由から、グーグルMEO対策とインスタグラムはこれからの時代、実店舗ビジネスの集客の最重要課題になると確信しています。

インスタグラムより、グーグルMEO対策から取り組むべし

重要性ではあってもインスタグラム集客を成功させるのは、なかなか難易度が高いのが現実。あらゆる事業者がインスタグラムに注目しているせいで、競合だらけですよね。初期にはじめていた人が多く”インスタグラマー”として君臨していますが、私たちにはほぼ不可能です。

一方、Googleマップは、日本でまだまだ未開拓の分野。グーグルMEO対策に力を入れている事業者はそうそう聞きませんよね。インスタグラムのような過密状態で勝てなくなる前、今のうちに取り組むことが重要です。先見の明を持って集客を考えることが今、経営者に求められています。