飲食店がホームページを持つメリットは3つだけ。IT系企業がよく言う「運用」とは

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Kent
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ホームページを持つだけでなく、運用(応用して利用すること)ができているローカルビジネス、実店舗ビジネスはなかなか少ないもの。本稿ではホームページ運用で成果をあげたクライアント様の例を紹介しますので、参考にご活用ください。個人的に飲食店クライアント様が多い都合上、飲食店の例にはなりますが、ほとんどのローカルビジネスに応用できる例だと思います。

ホームページは大きく2種類

ホームページは”運用なし”のものと、”運用あり”のものが存在します。

ホームページを運用しない = 公式サイトとして作ったきり、更新しないこと

ホームページを運用する = ホームページを様々な用途に応用すること

当然ながら前者より後者の方が得ですが、その分費用が上がります。前者だと個人フリーランスに作ってもらえて5~10万円ほど済むこともあります(相場はもう少し高い)。それに、後述しますが素人でも簡単に自作することも可能です。

一方で「運用あり」の後者はメリットが大きい反面、技術力のあるWeb制作会社に作ってもらうことになり50~70万円ほど。ただし弊社のように「〇〇とセットなら、”ついで”なので激安で作れます」という制作会社も少なからず存在します。賢く探しましょう。

さて料金の話にそれましたが、本稿の本題である「ホームページの運用とは何か」について、飲食店で使える具体的な例を解説していきます。

ホームページ運用例①:ローカルSEO対策(MEO対策)のスコア上昇

食べログ、ぐるなびなどポータルサイトに替わって次の時代の集客の中心となるのが、インスタグラムとGoogle マップです。この2つは課金制度がないため中小飲食店の情報も平等に表示され、スマホユーザーが価値のあるリアルな情報が得られるからです。

このGoogleマップでの表示順位を適切に上げる施策のことをローカルSEO対策(MEO対策とも言われます)と呼ぶのですが、ホームページを活用できると何かと有利です。(※持っているだけは効果が低い) 

 
犬塚
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ローカルSEO(MEO)対策や、インスタグラムなど集客に関しては下の記事で詳しく書いています。

ホームページ運用例②:採用広告として利用

解決すべき問題

採用と言えば、通常はタウンワークなどの求人冊子・求人サイトに掲載するのが一般的です。しかし掲載費用が高額なのは経営者にとって常に悩みの種です。

また求人サイトは型が決まっており、店の情報を詳細に載せることができないため、単純に条件で選ばれるのがデメリット。

犬塚
犬塚

複数の店と比較してすでに他の店で決まった応募者かもしれませんが、タウンワークから面接申し込んだ人が、連絡なしに当日キャンセルという話、飲食業界ではよく聞きますよね(苦笑)

 

 

一方で、ホームページの採用ページを作っておけば採用活動が楽になります。弊社が経営する飲食店の例でいうと、2万円のSNS広告で拡散しただけで9人の応募がありました。

本当にすごいのはコスパだけではなく、定着率。ホームページは表現の自由が高いため、採用ページでしっかり店の個性を出したページを作れば(お金など条件だけではなく)店に魅力・愛着を感じて応募してくれたスタッフを採用できますよね。おかげでうちは開業依頼、もう採用活動を全くせずに済んでいます。

犬塚
犬塚

タウンワークに消えてきた広告費を、スタッフの時給や賞与に使ってあげましょう。スタッフの定着率も伸びるため、採用のコストと悩み、両方吹き飛びますよ。

ホームページ運用例③:自動予約できる機能を追加

突然の質問ですが、

インスタグラムは集客に繋がりますか?

イエスの場合はスイーツ店、カフェなど予約不要の店を思い浮かべており、逆に集客できないと考えた場合は予約していく少し厳かなディナーを想起したのではないでしょうか。つまり後者がインスタグラム集客と直結しづらい理由の1つは、インスタグラムに予約機能がないからです。

フレンチ、イタリアン、高級寿司などミドル〜ハイレンジ業態には共通して言えることですが、ホームページには予約機能をつけましょう。「ホームページは見たけど、ランチタイムだったし電話したら悪いと思って後回しにしてた。そしたら予約せずに流れた」なんて取りこぼしが、実は一定数あるものです。

ホームページ運用例、番外編:インバウンド・マーケティング

海外のお客様向けのインバウンド・マーケティングを行うにもホームページは有用です。旅行者の立場にたてば容易に想像が着きますが、SNSなどに日本語で書いてある情報は当てにならないもの。外国語で「公式サイト」に店舗情報やFAQ(よくある質問)が明記されているだけで安心されるものです。

犬塚
犬塚

大口叩きますが、飲食店のインバウンド・マーケティングなら日本一の自信あります。ご興味ある方は、是非お任せを。

店舗ビジネスのホームページは「運用」が重要

以上の3例の通り、ホームページは運用が非常に重要です。逆にホームページを作って外見を整えても、さほど経営は改善されません。

  • SNSや食べログで見つけたお店にホームページがあると信頼性が高まる
  • 美味しそうな料理や店内の様子、シェフのこだわりをのせて店アピールしたい

などの理由も悪くないのですが、それくらいならSNSで代替できる時代です。またどうしてもホームページを作りたい方は、WIXで自作できます。繰り返し強調している”運用”にはWIXは全く使えませんが、それでも見た目を整えるには十分です。

 

この記事を書いた人,スタンドオン代表犬塚健斗

ライター : 犬塚 健斗

20代はシェフとして修行。その後、IT大国インドに渡ってプログラミングを学び、帰国後スタンドオンを開業。インバウンドとMEO対策のコンサルティング事業を手掛ける。また自ら飲食店経営を経営し、MEO対策を実践した結果4ヶ月で連日満席の繁盛店に成長。飲食店では考えられない利益率38.1%の経営を実現してきた。その他、フォトグラファーとしても活躍している。