補助金と助成金はどう違う?今さら聞けない基本のき

飲食店経営
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近頃テレビなどでよく補助金・助成金という言葉を耳にするようになりましたね。みなさん、補助金と助成金の違いをご存知でしょうか?

 

 

補助金・助成金とは

 

 

実は、補助金と助成金は元々意味の違いはありません。異なる言葉が用いられるのは、担当官庁と支援対象が異なるためです。

  • 補助金とは、【経済産業省】から出される支援金で、【事業に対する】支援
  • 助成金とは、【厚生労働省】から出される支援金で、【人に対する】支援

補助金と助成金、それぞれの特徴

 

補助金の特徴

 

補助金とは、国の政策目標を実現すべくその政策目標に沿った事業を行う事業主に対して交付するお金です。

 

そのため補助金は予算や交付件数が決まっているので、倍率が高く申請しても交付されないことが珍しくありません。(審査合格率40%)

 

補助金の目的より、審査では事業計画書が必要な場合が多く「この事業がどのように社会の役に立つか」「どのようなニーズを満たして将来的に展望が持てるか」といった点が見られます。

 

また公募期間は予算決定後の1か月程度です。年間数回しか行われません。必要書類作成・提出などは行政書士や中小企業診断士、税理士に代理依頼することも可能です。

 

 

助成金の特徴

 

雇用の増加や人材育成、労働環境の改善を行う事業者への支援金です。

 

補助金とは違って、条件を満たしていれば原則受給できます。ただし、厚生労働省による助成金は原則社会保険に加入していないと申請できません。公募期間は通年で募集されているものが多いです。

 

 

厚生労働省によるものが多いこと、労働者に関するものが多いことから、社会保険労務士が申請代行を行うのが一般的です。

 

補助金と助成金の注意点

 

行政が行っているものであるためどちらも返済不要です。しかし、どちらも支給は申請数か月後に行われます。

 

設備投資や従業員の賃金などに補助・助成金に充てることはできません。そのため事前に自己資金で支払いを行う必要があるため、自己資金を確保する必要があります。

補助金と助成金に関するまとめ

 

  • 補助金とは、【経済産業省】から出される支援金で、【事業に対する】支援。つまりビジネス用に申請するのは補助金。審査基準が厳しいことが多く、自力で申請することが一般的なため少し難易度が高め。
  • 助成金とは、【厚生労働省】から出される支援金で、【人に対する】支援で、労働に関するものが多い。審査はさほど厳しくなく、希望であれば社会保険労務士が申請代行できるため、申請のハードルが低い

 

また補助金、助成金は国によるもの以外にも、自治体ごとで実施しているものも多く存在します。ご自身の業態に合ったものを活用して、事業を加速させましょう!